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伊藤忠商事(8001)、アパレル会社Bosideng International HDに出資へ

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伊藤忠商事(株)【8001】および伊藤忠香港会社と中信証券股份有限公司の100%子会社である金石投資有限公司(以下「金石投資」)は、香港上場のBosideng International Holding Limited(以下「波司登」)と、双方の企業価値を向上させる協業を推進していくための戦略的な資本・業務提携契約を締結したと発表した。今後、伊藤忠商事と金石投資は、両社で香港に設立するSPCを通じ、波司登グループに対し最大300億円の出資を実施する。

波司登はダウンウェアの製造・販売業として1975年に創業し、現在では中国全土に約1万店の店舗網を有する中国を代表するアパレル企業であり、祖業であるダウンウェアの販売において中国市場におけるシェアNo.1を長年にわたり維持している一方、近年ではレディスアパ レル事業にも着手するなど業容を拡大している。

伊藤忠商事は、繊維事業において、アジアを中心とする新興国市場における川下戦略の推進を重点戦略の一つに掲げており、中国においても、内陸部を中心に中間所得者層の購買力向上を背景に消費拡大が見込まれることから、特にカジュアルウェアやライフスタイル関連分野における優良な販売網の構築を目指している。こうした中、巨大市場である中国において、加速度的にリーテイル事業に進出していくためには、現地有力パートナーとの協業による体制の確立が重要であるという認識のもと、中国内陸部にまで展開された販売ネットワークを有する波司登との提携を検討するに至った。

今後の事業拡大には、伊藤忠商事の業務・資本提携先であるCITICグループも参画するとしており、リーテイル金融をはじめとする、CITICグループが中国国内で圧倒的な力を有する総合金融サービスとそのネットワークを活用することで販売促進強化とビジネスモデルの差別化を行うことにより、伊藤忠商事、波司登、CITICグループの共同事業として加速度的な事業拡大を目指すとしている。