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iPSポータル、第三者割当増資により約14億円超を調達
(株)iPS ポータルは、第三者割当増資により14億2000万円を調達したことが分かった。
京都大学が持つiPS細胞(※)のiPSアカデミアジャパン(株)から、「iPS細胞ビジネス協議会」としてiPSポータルが設立され、iPS細胞研究による事業化を目指し運営を行っている。
iPSポータルへの出資は、エーザイ(株)【4523】、中外製薬(株)【4519】、新日本科学 【9640】、シスメックス(株) 【6869】といった医薬事業関連会社の他にも、 研究や技術開発・品質管理を手掛ける(株)島津製作所【7701】、味の素(株)【2802】など合計13社におよぶという。
出資を行う産業各社とも、自社の得意技術とiPSテクノロジーを活かした事業化に向けた研究開発を視野に入れ、ビジネスの共同推進を展開するとみられる。
(※)iPS細胞
人工多能性幹細胞 (induced pluripotent stem cell:iPS細胞)は、ヒトの体細胞に少数の遺伝子を組入れて培養することにより、様々なヒトの器官や組織に分化する能力を持つ細胞で、ほぼ無限に増殖する能力を持つ。iPS細胞は、病気の原因解明の研究、新薬の研究開発、移植治療などの再生医療に活用できると考えられている。