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エムスリー(2413)、SMO事業のノイエスを子会社化
エムスリー(株)【2413】は、国内でSMO事業を展開するノイエス(株)の株式を取得し、子会社化すると発表した。取得価格は192百万円。
ノイエスは東京、大阪、福岡を中心に全国約20の拠点を持ち、治験支援事業を行うSMO(注1)で、提携施設数は約800施設に達し、幅広い症例で実績のある業界大手となっている。
一方、エムスリーは、約25万人の医師が登録する医療従事者専門サイト「m3.com」を運営し、会員医師が主体的、継続的に高頻度で情報を受け取れる「MR 君」サービス等の様々なサービスを展開している。治験分野においては、治験に参加する施設・対象患者を発見する治験支援サービス「治験君」を核に、グループ会社のCRO(注2)、SMO を通じてインターネットを活用した治験の効率化を推進している。(株)イスモはエムスリーグループのSMOで、全国約400の施設と提携して治験支援事業を行っている。
今回、ノイエスを子会社化することで、エムスリーグループは提携施設の拡大や、臨床試験における症例組入能力向上、質の高い人材の確保を果たすことにより、グループが展開する治験支援事業は提携施設、人的リソースにおいて業界トップクラスの規模となり、業容の拡大とともに案件受注力の拡大を見込む。
(注1) SMO
SMO(Site Management Organization)は治験実施施設(医療機関)と契約し、GCPに基づき適正で円滑な治験が実施できるよう、医療機関において煩雑な治験業務を支援する組織。治験に関わる医師や看護婦、事務局の業務を支援することにより、スタッフの負担を軽減し、治験の品質・スピード向上を支援する。
(注2) CRO
CRO(Contract Research Organization)は、医薬品開発業務受託を行う組織。製薬会社等が行う臨床試験の運営に係る各種業務の一部又はほとんど全てを受託している。