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積水化学(4204)、介護会社を買収 高齢者向け事業に参入

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積水化学工業(株)【4204】(以下「積水化学」)の住宅カンパニーは、高齢者向けサービス事業に本格に参入するため、千葉県を中心に介護サービス事業を展開する(株)ヘルシーサービスの全株式を、MBOファンド運営の日本プライベートエクイティ(株)が運営する「JPE・プライベートエクイティ3号投資事業有限責任組合」(以下「JPE3号」)により譲り受けると発表した。買収額は非開示だが、約数十億円規模と見られる。

既に、住宅カンパニーでは在宅介護サービス事業を担う100%出資子会社「セキスイオアシス(株)」を設立しており、名古屋市においてデイサービスを展開している。今年5月には蓄電池と太陽光発電システムを搭載した減災型・サービス付き高齢者向け住宅「進・ハーベストメント」を発売。
一方、ヘルシーサービスは千葉県を中心とした地域密着の介護サービス全般の経営資源を持つ知名度の高い老舗企業だ。
積水化学は、ヘルシーサービスの豊富な介護事業の運営ノウハウと人材を獲得することで、『モノ(住まい)+サービス』を提供するビジネスモデル構築や「進・ハーベストメント」の販売拡大を見込み、住生活サービス事業の強化・拡大を図る狙い。
団塊世代が全て75歳以上になる2025年には、高齢者向け事業での売上500億円(介護サービス・高齢者向けサービス事業200億円、建築請負事業300億円)を目指し、今後も高齢者向け事業に関連する企業とのアライアンス等を積極展開していく計画としている。

■JPE・プライベートエクイティ 3号投資事業有限責任組合(JPE3号)
事業承継・事業再編ファンドとし、日本政策投資銀行を主たる出資者として設立。
投資実績としては、(株)コモンズ・コミュニケーションズや(株)矢野経済研究所など。