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日立システムズ、シンガポール企業を買収 アジアIT事業拡大へ
(株)日立システムズは、東南アジアにおけるITサービス事業を強化するため、マレーシアの子会社であるHitachi Sunway Information Systems Sdn. Bhd.(以下、「日立サンウェイ」)を通じて、シンガポールのITサービス企業I-Net Solutions (S) Pte Ltdおよび関連会社(以下、「アイネットグループ」)を買収しグループ会社化すると発表した。買収価格は、非開示。
経済成長を続ける東南アジアでは、日系企業を含む多数の外国企業が進出しており、現地企業を含め、ITサービスの需要が急速に高まっていると同時に、アジア進出企業のITインフラの再構築ニーズも高まっているという。日立サンウェイは、東南アジアでの事業を強化している日立システムズが、設立した合弁会社であり、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンに子会社を持ち、順調に業績拡大を続けており、マレーシアでデータセンターの運用を手がける企業を買収し、子会社化している実績を持つ。
また、アイネットグループは、シンガポールを本拠地として、マレーシアをはじめとした東南アジアで、ITインフラ構築サービスやマネージドサービス、コンタクトセンターサービス、データセンターサービスなどのITソリューションをワンストップで手がけている。
今後、東南アジア地域における事業体制ならびにITインフラ導入から、アプリケーションサービス、マネージドサービス、データセンター関連サービスまでのワンストップサービスをさらに強化させ、日立システムズグループは、2015年度売上目標5,000億円、海外売上高比率10%の達成を目指す。今回の買収は、年内を目処に手続きを完了させるとしている。