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武田薬品工業、米国のがん関連医薬品の開発企業を買収 がん治療薬のポートフォリオ拡大へ
大手製薬メーカーの武田薬品工業(以下「武田薬品」)【4502】は、100%子会社である武田ファーマシューティカルズUSA Inc.により今回の買収用に設立されたKiku Merger Co., Inc.が、ARIAD Pharmaceuticals, Inc.(以下「ARIAD」)のすべての発行済株式の現金による公開買付け、および、その後の同社がARIADとの合併を行うことを発表した。なお、買付け価格は1株当たり約2783円(24.00米ドル)で、買付けに要する資金は約6261億円(約54億米ドル)の見込み。
武田薬品は、オンコロジー(がん)領域において、新製品である「ADCETRIS®(一般名:ブレンツキシマブベドチン)」、「NINLAROTM(一般名:イキサゾミブ)」、「VELCADE®(一般名:ボルテゾミブ)」上市の成功実績を有している。
ARIADの買収により、武田薬品は、オンコロジーポートフォリオを拡充する、ターゲットを絞った2つの革新的な治療薬を獲得することとなる。臨床試験段階の薬剤である「brigatinib」は、遺伝的要因を有する非小細胞肺がん患者に対してグローバルに使用される、画期的な治療薬になり得るものと考え、また、慢性骨髄性白血病および特定の急性リンパ性白血病を対象とする治療薬である「Iclusig」の獲得により、武田薬品の血液がん分野の強固なフランチャイズ拡大に期待するもの。