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三菱ケミカルHD、三菱化学の保有するインド・中国の会社の株式を譲渡 高純度テレフタル酸事業を再編へ

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  • 2016年7月29日

三菱化学や田辺三菱製薬などを傘下に置く三菱ケミカルホールディングス(以下「三菱ケミカルHD」)【4188】は、連結子会社である三菱化学(以下「MCC」)が保有する、高純度テレフタル酸(以下「PTA」)事業を行うMCC PTA India Corp. Private Limited(以下「MCPI」)の株式及び寧波三菱化学有限公司(以下「NMC」)の持分、並びにポリテトラメチレンエーテルグリコール(以下「PTMG」)事業を行うMCC高新聚合産品(寧波)有限公司(以下「MAP」)の持分を譲渡すると発表した。なお、MCPI株式については、MCPIハルディア工場の近隣で石油化学事業を行うHaldia Petrochemicals imited等を運営するThe Chatterjee Group傘下のChatterjee Management Companyに、NMC及びMAP持分については、寧波において石油精製・石油化学事業を行う中海石油寧波大榭石化有限公司に出資する利万集団有限公司及び同社のグループ会社である寧波宏邦石化有限公司に譲渡する。

MCCは、ポリエステル原料であるPTA事業を、インド、中国、インドネシア及び韓国で展開している。

しかし、中国におけるPTA事業は、2012 年以降、リーマンショック後の中国政府の金融緩和、地方政府の積極的な産業誘致政策等を背景に極めて大規模な設備投資が行われた結果、設備過剰の状態が継続、現在供給量が需要を大きく上回る市場環境となっている。また、インドにおいても、競合他社の増設等により供給過剰となる中、中国における市況低迷の影響を受け、同様に厳しい事業環境が継続している。

このような状況のなか、三菱ケミカルHDは、PTA事業を「再構築事業」と位置付け、各国拠点において、製造コスト削減策等種々の合理化策を実施してきたが、PTA事業を取り巻く状況は今後も変わらず、インド及び中国の両拠点においては、PTA事業単独で立地するMCCとして事業の継続は難しいと判断、MCCが保有するMCPI株式及びNMC持分を譲渡するもの。

ウレタン樹脂等の主原料であるPTMG事業においては、MAPが中国で展開しているが、PTMG についても設備過剰の状態が継続し、かつスパンデックス市場の成長が鈍化しているため今後の収益改善が見込めないこと、加えて、MAPはNMCの敷地内に立地し、ユーティリティの供給を受けており、NMC持分譲渡後独立して事業を継続するためには新たな投資が必要となること等により、MAP持分の譲渡を決定したもの。