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日立国際電気(6756)、アメリカのコマーク社に出資
(株)日立国際電気【6756】は、米国で地上デジタル放送向け送信機の開発、製造、販売などをてがけるComark Communications LLC (以下、「コマーク社」)に出資することが決まった。
米国では、1998年に地上デジタル放送を開始してから10数年が経過しており、現在、稼動している地デジ送信機が更新時期を迎えると予想され、ワイヤレスブロードバンド向けの新たな周波数を確保するために、米国政府は2016年に周波数の再編を予定しており、再編に伴う地デジ送信機の更新需要が見込まれる。また、中南米、中東、アジアなどでは、今後も継続的に地上デジタル放送普及に伴う放送事業者による設備投資が期待できる。
日立国際電気は、映像・無線ネットワークソリューションでグローバルトップをめざし、特に放送機器のグローバル展開を加速している。2015年度までに連結売上高に占める海外売上高比率を20%以上にする目標を掲げて、2011年にはブラジルの送信機メーカー(現 Hitachi Kokusai Linear Equipamentos Eletrônicos S/A)の株式を100%取得、2013年にはトルコに現地法人を設立するなど、放送機器のグローバル事業の強化に取り組む。
コマーク社は、高出力送信機を中心に米国などの主要な市場において強い製品と販売実績をもつ会社であり、米国の主要な放送事業者向けに、開発、製造、販売、保守・サービスを行う。今回、日立国際電気は低出力から高出力まで送信機のラインアップを拡充し、コマーク社の米国における販売チャネルを活用した米国市場への本格参入、グローバル展開の加速を目的として、コマーク社に出資することを決定した。