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リーガロイヤルホテル広島運営のRRHHと小倉運営のRRHK、特別清算開始決定
リーガロイヤルホテル広島を運営していたRRHHは、12月5日、広島地裁より特別清算開始決定を受けた。
また、関連のリーガロイヤルホテル小倉運営のRRHKは、12月11日、福岡地裁小倉支部より特別清算開始決定を受けた。
RRHHは、広島市内中心部に中四国地区最大級の都市型ホテルを経営。平成11年3月期には売上高約113億9600万円を計上。しかし、多額の初期投資やその後の設備投資に対する資金負担が大きく、26年3月末時点で約91億7300万円の債務超過に陥っていた。
27年3月期には減資して累積赤字の解消に充てるなど財務体質の強化を図っていたが、29年3月末時点で債務超過が解消できない状況にあったことなどから、29年9月1日付で会社分割により別途設立されたリーガロイヤルホテル広島に事業を承継し現商号へ変更。9月30日、株主総会の決議により解散していた。
RRHKは、JR小倉駅北口の再開発に伴い、ロイヤルホテルを筆頭株主に地元企業の出資を得て設立、5年4月に北九州市内で最大規模のハイクラスホテルを開業。JR小倉駅に隣接し交通の利便性が高く知名度は浸透しており、9年3月期には約57億9900万円の売上高を計上していた。
しかし、多額の初期投資に見合う売上高を計上できず10年3月期末で累積赤字は約76億7300万円に達していた。以降、親会社から2度にわたり総額約77億円の債権放棄を受けて債務免除益を計上するなど財務体質の強化を図っていたが、29年3月期には累積損失が約67億5800万円に達していた。
このため、親会社からの過大な債務を解消し、経営基盤の安定および収益体質の強化を目的に29年9月1日、会社分割によって、新たにリーガロイヤルホテル小倉を設立。新会社が事業を継承し、9月30日、株主総会の決議により解散していた。
なお、リーガロイヤルホテル広島、リーガロイヤルホテル小倉ともに新会社が新たな運営会社となってこれまで通り営業している。
東京商工リサーチによると、負債総額は、RRHHが約89億5100万円、RRHKが約68億1600万円で、2社合計約157億6700万円。