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シャープ、マイクロレンズユニット設計、製造のカンタツを子会社化
電機大手で液晶パネル、白モノ家電、スマホ等展開、16年8月に台湾・鴻海精密工業の子会社になったシャープ【6753】は、保有するマイクロレンズユニットの設計、製造および販売を行っているカンタツが発行した第1回無担保転換社債型新株予約権付社債について、当該新株予約権を行使して普通株式を取得することにより、同社を子会社すると発表した。
取得価格は、約10億円。
シャープは、昨年8月に発足した新経営体制の下、早期黒字化に向けた構造改革を断行。 この効果もあり、2017年3月期連結業績において、全事業の収益力回復を通じて3期振りの営業黒字を達成した。現在は、構造改革を継続しつつ、「人に寄り添うIoT」「 8Kエコシステム」を実現する企業へのトランスフォーメーションを通じ、持続的成長に向けた取組みを進めている。
デバイス事業においては、革新デバイスの創出を梃子に顧客開拓を進め、事業の拡大を目指すこととしており、かかる中、シャープは、保有するカンタツ社の新株予約権付社債を普通株式に転換することにより、カンタツ社を子会社とすることとした。
カンタツ社は、スマートフォン等に搭載されるカメラのマイクロレンズユニット分野で世界有数の企業であり、シャープは従前から同社が製造するレンズユニット製品を仕入れて、カメラモジュール等の製造販売を行ってきていた。今回の子会社化を通じて、カメラモジュール事業の仕入れから製造販売まで一気通貫のグループ体制で推進することにより、同事業の拡大に加え、シャープグループの企業価値の向上を図っていく。