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電力プラント事業の東光高岳、グローバルエンジニアリングに資本参加
機器主体に電力ネットワーク関連が主力の東光高岳【6617】は、ディマンドリスポンス事業、業務用発電機の販売などを営むグローバルエンジニアリングに出資し、同社の株式約3%を取得したと発表した。また、低炭素社会の実現に向けたスマートグリッド分野における新事業・新サービス開発に関する業務提携も実施する。
東光高岳とグローバルエンジニアリングはこれまで、経済産業省の補助事業である「バーチャルパワープラント(*)構築事業(アグリゲーター事業)」や「高度制御によるディマンドリスポンスの有効性評価を行う技術実証」に共同で参画するなど、継続的な再生可能エネルギーの導入と電力系統安定化の両立といった世界的なエネルギー・環境問題の解決に向けた取り組みを推進している。
今回の資本参画、業務提携は、「東光高岳グループ2017年度中期経営計画」にもとづき、スマートグリッド領域における事業拡大の加速化を目的としており、電力市場の脱炭素化、分散電源化、デジタル化、モビリティの電動化、といった国内外における大きな変革を契機とした、新事業・新サービスを共同で開発し、早期に展開することを目指す。
(*)バーチャルパワープラント:仮想発電所のこと。高度なエネルギーマネジメント技術により、需要家側に設置される蓄 電池や再生可能エネルギー発電設備など、分散して存在するエネルギーリソースを遠隔・統合制御し、あたかも一つの発電所のように機能させることで、需給調整に活用するもの。