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機械製造の石川製作所、航空機器メーカー関東航空計器を買収
段ボール製函印刷機主体の機械メーカーの石川製作所【6208】は、フライトレコーダーをはじめとした航空機器メーカーである関東航空計器の全株式を取得し、子会社化すると発表した。
取得価格は、約4億5千万円。
石川製作所は機雷、地雷などの待受型迎撃装備を中心とした防衛機器と、段ボール製函印刷機を中心とした民生用機械をほぼ半々に製造販売する機械製造業者。特に防衛機器については海上自衛隊、陸上自衛隊向けの装備品を昭和20年代の自衛隊創設当初から納入してきており、自衛隊研究開発部隊との共同開発を含め、防衛機器分野では主要な納入会社の一角を担っている。
一方、関東航空計器は、 航空自衛隊の主要な航空機に搭載するFDR(フライトデータレコーダー)を始めとする搭載電子機器を防衛用航空機・艦船・車両向けに製造販売する電子機器製造業者。
石川製作所は、技術開発の先端の東京研究所を中心に、陸・海・空自衛隊と非常に良好な関係を築いている。しかし、石川製作所の納入主体は海・陸自衛隊向けであり、航空自衛隊への納入実績は薄く、また海・陸自衛隊でも航空機分野には取引がない。一方、関東航空計器は航空自衛隊が納入主体であり、加えて海・陸 自衛隊の航空機分野にも堅実な納入実績と良好な関係があり、また、石川製作所がメカニクスに強い企業であることに対し、関東航空計器は電子技術を主体とした企業であることなど、現代の機械技術とIT技術が強く一体化した防衛装備環境で、主要顧客・主要技術ともに補完関係が非常に強い組み合わせとなる。
両社の強みを活かして顧客面、技術・商品面両面より今後の事業拡大を目指すにあたり最良の縁組であると考え、関東航空計器を子会社化し最大限のシナジー効果を追求すべく今回の買収に至った。