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イベント企画運営大手のTOW、TV・WEBコマーシャル企画のGEEKと資本業務提携
イベント企画運営大手のテー・オー・ダブリュー(以下、TOW)【4767】は、TV・WEBコマーシャルの企画・制作のギークピクチュアズ(以下、GEEK)と資本業務提携を行うと発表した。
近年、生活者の消費の目的は“商品価値から体験価値へ=モノからコトへ”と変化し、プロモーション業界においては“ブランド体験を設計(デザイン)する”ことが、ますます重要となっている。 そのような環境変化の中、TOWは“日本初の体験デザイン・プロダクション※1”を目指すことを中期ビジョンとして掲げ、これまでデジタル・クリエイティブ会社、映像制作会社、PR会社、データ会社などリアル・ イベント領域以外の多くの企業との業務提携による協業を推進し、顧客が求めるブランド体験をデザインしてきた。
※1 体験デザイン:【データ分析×プランニング×実行{リアル×デジタル×映像×PR}×効果測定】の サイクルにより、ブランド体験によるプロモーション効果の最大化を目指す設計
この数社との異業種アライアンスを次のステップへ進め、更に“体験デザイン力”を高めるため、今回、映像制作会社のギークピクチュアズと資本業務提携を行うこととした。 ここ数年、動画広告費・動画制作費が急伸しており、今後も動画市場の伸長が見込まれる※2ことからも、プロモーション設計における動画の企画・制作ノウハウの重要性は、益々高まっており、ギークピクチュアズは、映像制作(CM、MTV、映画、TV番組)だけでなく、デジタルテクノロジー(AR/VR/MR/AI/IoTなど)、デジタルマーケティング、プロモーション、エンターテイメント・コンテンツなど多様な領域の実績とノウハウと研究部門が充実しており、TOWが目指す体験デザインの強力なシナジー・パートナーになりえる。 具体的には両社の営業先を共有し、両社のソリューション力を統合しクライアントへ提供することで、体験デザイン力を更に強化し、新規営業開発並びに既存拡大を両社で推進していく。 TOWとギークピクチュアズは、2020年に向け東京を中心に日本全国で盛り上がる「スポーツをテーマ」にした様々な案件を取り込むことを目的として平成28年6月に共同出資会社“スポーツイズグッド”を設立するなど緊密な協働関係を築いているが、この度更なる関係強化を目的として相互に株式を持ち合うこととした。
※2 2016年の動画広告市場は前年対比168%の869億円。2022年には3.3倍の2,918億円に達すると予測。 出典:オンラインビデオ総研 、デジタルインファクト、㈱サイバー・コミュニケーションズ、㈱D2C
◆資本業務提携の内容等
(1)業務提携の内容
両社は、体験デザイン領域において保有するノウハウを共有化し、双方協力体制のもとプロモーション事業の拡大を図っていく。 具体的な業務提携の範囲は、以下のとおり。
① 体験デザイン領域の共同営業・顧客獲得・提案
② 体験デザイン領域の共同企画・制作
③ 体験デザイン領域の相互運営支援
④ 体験デザイン領域に関する新商品・サービスの開発
(2)資本提携の内容
TOWはGEEKの株式4株(発行済株式総数の2%)を取得し、GEEKはTOWの相当分の株式を取得する。 なお、取得の方法については、今後両社で検討する。