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川崎汽船、独子会社で重量物船事業会社の持分を売却
海運大手3社の一角で電力炭船、自動車船等強い川崎汽船【9107】は、連結子会社であるSAL Heavy Lift GmbHの全出資持ち分をSALTO Holding GmbH & Co.KGへ譲渡すると発表した。
譲渡価格は、非公表。
川崎汽船は、2007年 海運事業の多角化を進め安定収益体制を確立することを目的にドイツのSAL社の出資持分の50%を取得し、重量物船事業に参入した。2011年には残る50%の出資持分も取得、完全子会社化したが、2008年世界金融危機以降、エネルギー資源価格の下落に伴い、同社の業績は低迷が続いている。
川崎汽船は、中期経営計画で重量物船事業については抜本的な構造改革を検討することとしていたが、全社の事業ポートフォリオの見直し、営業資産の入れ替えを進める中で、同事業の将来の経済性を検討して結果、川崎汽船が有する全出資持分をSALTに譲渡することが最適と判断、今回の売却に至った。