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テクノプロHD、シンガポールの人材サービス企業に出資 アジア展開に向けアライアンス開始

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東証1部上場で国内最大級の技術系人材サービスグループの持株会社であるテクノプロ・ホールディングス【6028】は、アジア8か国で人材紹介事業などを展開するHRnetGroup Limitedへ出資をすると発表した。

本件出資は、HRnetGroup Limitedをコアパートナーとするテクノプログループのアジア本格展開の第一歩であり、今後アライアンス協議を本格化し、テクノプログループのアジア展開構想の具体化と実行を進めていく。

HRnetGroup Limitedは、シンガポールを拠点とし、人材紹介事業と一般派遣事業をアジア8ヵ国・10都市(シンガポール、クアラルンプール、バンコク、香港、台北、広州、上海、北京、東京、ソウル)で多ブランド展開する、日本を除くアジ ア・パシフィックで最大規模のリクルートメント・グループの持株会社である。

広範かつ専門性ある人材プールに基づくグローバルな人材紹介や業界知識・ノウハウ(Specialization)をテコにした高付加価値サービスに強みを有し、直近期では売上約300億円、当期利益約40億円の業績規模がある。 2017年6月に、シンガポール証券取引所に新規上場予定であり、本件出資は上場プロセスにおいて新規発行株式を公開価格で引き受けるもの(コーナーストーン投資)。取得株数は30,344,000株となる予定。

テクノプロ・ホールディングスは、中期経営計画における成長戦略の一つとして、アジアを主体としたグローバル展開を掲げており、次期中期経営計画においてもこの方針は維持する予定。 テクノプロを取り巻く事業環境として、国内企業の開発機能のグローバル化は中長期的に進展し、アジアにおける開発アウトソーシング需要は更に拡大するものとみている。また、国内企業のアジア現地法人のローカライズ・現地人材へのリプレイス需要はますます高まると予測している。

一方で、国内の技術者需給の逼迫を背景とし、高度外国人材の日本国内における活用は今後更に活発化するものと予測。 従って、アジア展開は、顧客への価値提供と人材獲得の両面からテクノプロにとって不可欠であると考えており、 一方で、HRnetGroup Limitedは、就業機会が豊富かつ労働人口/若年層人口が大きいアジアの成長都市にフォーカスした戦略で、利益を伴う成長を続けており、今後も既存市場の深耕、特に中国・香港・日本等の北アジアでの成長を志向している。このために買収・提携を重要な手段として位置付けており、新規市場での成長も図っている。

テクノプロでは、リスクを最小化しつつ戦略的オプションを保持・拡大するという意味で、コアパートナーと共にアジア展開を進めることが重要と考えており、(ア)HRnetGroup Limitedは(希少資源となりつつある)スキル・経験ある人材のアジア広範囲での獲得能力を有する点、(イ)コア事業が技術者派遣事業であるテクノプロと人材紹介事業である対象会社が相互補完的関係にある点、からHRnetGroup Limitedとのアライアンスを強化することとした。

具体的なアライアンスの方向性としては、 ①アジア展開を図る日系企業の現地人材獲得支援 ②テクノプログループが技術開発のアウトソーシング事業を国内及びアジアで展開する上での技術者の獲得 ③技術者派遣に留まらない多様な人材サービス提供力の獲得を現時点で想定しており、両社経営陣による初期的協議を開始している。