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フェイス、日本コロンビアを株式交換により完全子会社化

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音楽配信事業のフェイス【4295】及びレコード会社の日本コロムビア【6791】は、フェイスを株式交換完全親会社とし、日本コロムビアを株式交換完全子会社とする株式交換を行うと発表した。

なお、日本コロムビアの普通株式は、本株式交換の効力発生日(2017年8月1日(予定))に先立つ2017年7月27日に、東京証券取引所市場第一部において上場廃止となる予定。

日本コロムビアは、1910年10月1日に蓄音器の製造販売会社として事業を開始し、以来、 日本初のプレスレコード、LPレコード発売、CDを世界に先駆け販売、業界初の着信うたフルサイトを携帯3キャリアで配信を開始する等、日本の音楽の歴史を築いてきた我が国最初のレコード会社。 高いシェアを誇る演歌・歌謡曲をはじめとして、J-POP、アニメ、教育、邦楽、ジャズ、クラシックと幅広いジャンルにわたって作品を制作・リリースしており、その保有する楽曲数は16万曲以上に及び、 そのブランドは広く日本に知れわたっている。また、音楽出版子会社が管理する数万曲に及ぶ楽曲と日本コロムビア保有のカタログ原盤からの許諾料収入は、グループの大きな収益基盤となっている。 さらに、ゲーム開発分野においても事業を展開しているほか、既存コンテンツを二次利用し通販業者等にカスタマイズした商品を提供する特販/通販事業部門を有し、既存アーティストと新人アーティストのヒット作品創出、教育・出版・アニメ業界との連携を強化しアニメ教育作品のさらなる拡充を行うとともに、自社アーティストの発掘・育成・マネジメントを行っており、また、グッズ、ライブ及びコンサート事業等音楽CD以外にも事業領域を拡大する展開を進めている。

フェイス・グループは、2014年のTOBによる日本コロムビアの連結子会社化後、事業構造の変化に伴い、厳しい環境下にある音楽業界において、双方がお互いの事業の根幹を成す資産、経営資源及びノウハウ等を相互に提供・活用することにより両社の企業価値のより一層の向上を図ってきた。

レコード会社が今後も継続的に日本の音楽業界の主要な役割を果たし、収益を拡大していくためには、 将来を見据えて刻々と変化する市場環境を先取りして事業展開するための新たな事業手法が必要であり、 それらの事業手法を活用して、ソフトパッケージの販売に留まらない新たな業態へのシフトが今後の競争力を左右するものと考えており、かかる状況の下、フェイス及び日本コロムビアは、両社のさらなる企業価値の維持・向上を目指し、 両社間で資本関係の深化も含めた協議を進めてきていた。その結果、想定以上のスピードで変化していく事業環境の中で、資本面・事業面の一元化を進め、双方の技術・人材を効率的に活用し、ユーザーサイドとアーティスト等コンテンツ制作者サイド双方に対して新たな事業手法を導入していくために必要な投資を、機を逸することなく果敢に行うことが、これまで以上に、 新たなサービス・新市場の創出を行うことに繋がり、ひいてはフェイスと日本コロムビアの企業価値のさらなる向上に資するとフェイスは判断し、日本コロムビアに対して、株式交換の申し入れを行い、これに対し、日本コロムビアとしても、戦略的パートナーシップの構築及び連結子会社化以降、企業価値向上に一定の成果が出ているものの、今後の事業環境の激変に鑑み、企業価値を維持・向上させるためには、これまで以上に加的に上記の施策を推進していくことが重要と判断し、フェイスとの間で資本関係の深化も含めた協議を進めてきていた。

その結果、フェイスが日本コロムビアを完全子会社化することが、日本コロムビアの企業価値向上に資するものであるのみならず、フェイス・グループ全体の企業価値の向上のためにも非常に有益であるとの考えを共有するに至り今回の完全子会社化に至ったもの。