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日本ペイントHD、米国塗料メーカーを買収 同国での更なる事業拡大へ
総合塗料メーカーの日本ペイントホールディングス(以下「日本ペイントHD」)【4612】は、米国連結子会社であるNippon Paint(USA) Inc.が、同社が新しく設立する特別目的会社とDE Parent Corp.を合併させる手法を通じてDE Parentの全株式を取得することにより、DE Parent及びその傘下の事業会社であるDunn-Edwards Corporation(以下「DE」)を完全子会社化すると発表した。
日本ペイントHDは、現在の中期経営計画を、売上・収益の拡大、戦略事業・戦略地域でのリーディングポジション獲得に向けた基盤づくりと位置付け、成長性・収益性の高い汎用塗料分野の事業割合向上を目指している。更に、中国・アジア事業を一層強化すると同時に、中国・アジア事業に次ぐ「第2、第3の柱」の構築を進めている。
今回、株式を取得するDEは、1925年の創業以来、プロ向け建築用塗料の製造・販売を主力事業とし、北米の中でも市場成長率が高く、加えて今後も安定成長が期待できる米国南西部においてリーディングポジションを確立。同社は、様々な顧客ニーズに対応する幅広い製品ラインナップ、地域密着型の直営店を130店舗展開するリテール販売網、歴史と品質に裏打ちされたブランド力を強みとし、事業展開を行っている地域において高い販売シェアを有している。
日本ペイントHDは、今回の子会社化により、従来から自動車用塗料が中心であった米国市場において、建築用塗料の製造・販売を本格化するための事業プラットフォームを獲得することとなり、今後は、DEの有するリテール販売網を活用することで、米国での更なる事業拡大を図るもの。