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レッド・プラネット・ジャパン、子会社のダイキサウンドの株式譲渡 ホテル事業へ経営資源集中
レコード会社やホテル運営会社を傘下に持つ持株会社のレッド・プラネット・ジャパン(以下「RPJ」)【3350】は、主力事業であるホテル事業に経営資源を集中させ、同事業の一層の強化を図るため、音楽ディストリビューション事業を運営する連結子会社であるダイキサウンドの保有株式を、第三者へ譲渡する方針を決議したと発表した。株式譲渡の相手方、方法、価額、時期等については、現時点で交渉中。
現在、RPJグループは、レッド・プラネット・ホテルズ・ジャパン(以下「RPHJ」)によるホテル事業およびダイキサウンドによる音楽ディストリビューション事業の2つを事業セグメントとしている。
ダイキサウンドが運営する音楽ディストリビューション事業は、前連結会計年度におけるPRJ連結売上高の40.6%を占める。当該事業では、音楽レーベルに対する販売支援の強化や、新たな音楽配信サービスの提供等、市場の変化に応じた新たなコンテンツの獲得に努めてきたが、平成28年12月期第4四半期累計期間において、セグメント売上高1622百万円、セグメント損失161百万円を計上し、前連結会計年度に続き、セグメント損失を計上している。
一方、RPHJが運営するホテル事業は、国内旅行回帰や堅調なインバウンド需要により、既存ホテルの稼働率が好調に推移した結果、セグメント売上高1239百万円、セグメント利益82百万円となっている。また、RPJは、平成28年9月に、親会社であるRed Planet Holdings Pte. Ltd.他1社より、総額80億円の資金調達を実施、更なるホテル事業の拡大と推進を図っている。
RPJグループは、前連結会計年度までに3期連続、さらに平成28年12月期第4四半期累計期間においても、営業損失及び営業キャッシュ・フローのマイナスを計上している。今後、平成28年12月期、平成29年12月期においても営業損失及び営業キャッシュ・フローのマイナスを計上した場合には、ジャスダックの上場廃止基準に抵触し、PRJ株式は上場廃止になる可能性があるため、営業利益又は営業キャッシュ・フローの黒字化を達成することは、緊急かつ重要な経営課題となっている。
こうした中、PRJの主力事業であるホテル事業に経営資源を集中させ、同事業の一層の強化に努めていくことが、グループの企業価値向上に繋がり、ひいては既存株主の株式価値向上に繋がるものであると判断したもの。