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芙蓉総合リース、アクリーティブに対する公開買付け開始
大手総合リース会社の芙蓉総合リース【8424】は、アクリーティブ【8423】の普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。買付け等の価格は、普通株式1株につき520円。
芙蓉総合リースは、昭和44年に芙蓉グループ6社を株主として設立された総合リース会社で、情報機器、事務機器、産業・工作機械、航空機、商業・サービス機器、建物などのリース・割賦販売に加え、ファイナンス、投資商品の組成・募集、太陽光発電、設備処分など幅広い業務を行っている。
一方、アクリーティブは、平成11年5月に企業の様々な金融ニーズに応えるサービスを営むことを目的として設立されて以降、金融サービスとアウトソーシングを融合させた売掛金先払いサービスを提供することにより、中小企業の資金繰りを改善するサービスを展開している。
平成28年7月初旬、ドンキホーテホールディングスより芙蓉総合リースを含めた複数の買い手候補者に対して、その保有するアクリーティブ普通株式についての売却意向が示され、 芙蓉総合リースはアクリーティブ普通株式の取得に関して初期的検討を開始した。
芙蓉総合リースとしては、アクリーティブと連携しながら、芙蓉総合リースグループの幅広い顧客基盤と、アクリーティブの強みを活かした営業が可能であると考えており、また、芙蓉総合リースグループが保有するネットワーク、金融人材、各種ノウハウ、アクリーティブが保有していないリース等の金融商品のラインアップ等を組み合わせることにより、アクリーティブの更なる事業拡大を支援することが可能と判断したもの。
アクリーティブとしては、 芙蓉総合リースの連結子会社となることで、芙蓉総合リースグループが有する営業基盤、金融ノウハウ、人材等の共有により、既存事業の更なる事業拡大や新規事業の速やかな拡販が見込めると考え、本公開買付けが今後の対象者の更なる成長・発展と企業価値の一層の向上に資するとの認識に至った。
このような共通認識を踏まえて、芙蓉総合リースにおいては、アクリーティブの既存事業を何ら毀損することなく、アクリーティブが芙蓉総合リースと連携しつつ主体的な経営を継続し、双方がお互いの事業の根幹を成す経営基盤、事業ノウハウ、経営資源等を相互に提供・活用することにより、両社の企業価値の向上を図るためには、芙蓉総合リースが本公開買付けによりアクリーティブを連結子会社化することが望ましいとの判断に至ったもの。