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ヤマトホールディングス、中国の国際物流業者へ出資 グローバル戦略加速

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ヤマトグループの持株会社であるヤマトホールディングス【9064】は、傘下の香港ヤマト運輸(以下「香港ヤマト」)が、東アジア地域におけるフォワーディング(以下「FWD」)・通関・保税倉庫・配送などの機能の更なる強化のため、2016年11月30日に中国広州市を本拠地とする国際物流事業者広州威時沛運集団有限公司(以下「WTD」)に、出資することで合意したと発表した。

ヤマトグループは、これまでFWDや各国でのロジスティクス、海外引越に関する生活支援サービスなどの事業をアジア各国で展開してきた。2016年には、マレーシアのGD Express Carrier Bhd.と資本・業務提携、タイでのSCG Cement-Building Materials Co., Ltd.と宅急便サービスの合弁会社を設立、さらに東アジアから東南アジアの陸上輸送ネットワークを持つマレーシアのOTLグループを買収するなど、東アジアおよび東南アジアでのクロスボーダー・ネットワークの構築およびそれに関する各機能の強化を進めてきた。その一環として、東アジア戦略において重点地域である華南地域でも、これまでアライアンス先の選定を行ってきた。

ヤマトホールディングスはこれまでも東アジアにおいてFWD・ロジスティクスなど国際複合輸送サービスを提供してきたが、今回の出資によりWTDが持つ機能を取得することで、ヤマトグループが持つ国際物流に関する機能をさらに強化し、日本‐中国、東南アジア‐中国、そして中国‐欧米などの世界各国との越境ECを始めとしたクロスボーダー輸送サービスの提供が可能になる。

さらに、広州を東アジアにおける日本や欧米など各国との玄関口(ゲートウェイ)とすることで、陸・海・空の輸送手段を組み合わせ、アジア全域への本格的なクロスボーダー輸送サービスを提供していくとしている。今後もアジア各国でのネットワークの構築を加速させると同時に、ますます高まるアジアにおける物流ニーズに応える付加価値の高い物流サービスの提供を目指す考え。