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日本電産、約1225億円で米エマソンの産業用モーター・発電機事業買収

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日本電産株式会社は平成 28 年 8 月2 日、米国の産業コングロマリット企業であるエマソン・エレクトリックから、モータ・ドライブ事業および発電機事業を取得することを決議し、 8 月 2 日付(米国時間)で 米エマソン と資産株式売買契約を締結したことを発表した。買収価額は対象事業に関連する会社の株式及び関連する資産・負債の買収を行い、約1225億円で日本電産では過去最大の買収額となる。

日本電産は産業用・商業用事業を重要な事業の一つと位置づけているが、平成 22 年 10 月に同じく 米エマソン から現:日本電産モータを買収し、この日本電産モータを基軸として、産業用・商業用事業の強化のため、平成 24 年 6 月に大型産業用モータ、ドライブ、 発電機メーカーの 現:日本電産 ASI、平成 24 年 9 月に産業用エンコーダメーカーの Avtron Industrial Automation, Inc. および商業用モータメーカーの Kinetek Group Inc.2を買収し、グローバルな営業基盤の確立と製品ラインアップの補完・拡充を進めてきた。

今回の買収について、同社永守社長は、 米エマソンの産業用モータ、ドライブ、発電機の分野で、欧州・北米地域におい て高いブランド力と強固な事業・顧客基盤を有しており、「今年は昨年買えなかった企業が買える。非常にいい買い物になるのではないか」と16年4~6月期の決算説明会で指摘していた。

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今回の買収で日本電産としては、手薄であった低電圧規格に対応したモーターで、同社の強みである高電圧規格のモーターを保管し、産業用製品のフルライン化と地域拡大を推し進める。