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ヤンマー、Terexの中小型建設機械事業の買収 ビジネス拡大へ
エンジンならびに農機、建機、小型船舶の製造・販売を行うグループの持株会社であるヤンマーホールディングスは、Terex Corporation(以下「Terex」)の欧州における中小型建設機械事業を買収することについて最終合意したと発表した。なお、取得価額は約6267百万円(約6000万USドル)。
ヤンマーグループは、産業用ディーゼルエンジンを事業の柱とし、さまざまな市場へ商品・サービス・ノウハウを融合したトータルソリューションを提供する総合産業機械メーカーである。小型エンジン、大型エンジン、農業機械・農業施設、建設機械、エネルギーシステム、マリン、工作機械・コンポーネントの7事業を有し、グローバルにビジネスを展開している。
一方Terexは、高所作業車、建設、クレーン、資材運搬および港湾ソリューション、材料加工の5つの事業に対応した、リフティングおよび資材運搬ソリューションを提供。建設、インフラ、製造、配送、運搬、精製、エネルギー、光熱、採石、鉱業等、さまざまな産業向けに幅広い装置を製造している。中小型建設機械事業においては、欧州でホイルローダーや油圧ショベル、ホイル型の油圧ショベルなどの製造・販売を行っている。
今回の買収にはドイツのクライルスハイムにある製造・販売・開発施設、ローデンベルグのパーツディストリビューションセンターが含まれ、この買収によりヤンマーグループは、両社が保有する販売・サービスネットワーク、そして業界トップクラスの商品開発・製造ノウハウを総合的に活用することで、今後も欧州を中心とした中小型建設機械市場で積極的にビジネスを展開する考え。