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日本電気硝子、米PPGの欧州ガラス繊維事業を取得 事業ポートフォリオの改善へ

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薄型パネル用ガラス大手の日本電気硝子【5214】は、塗料、コーティング剤、ガラス等の製造販売を行う米国PPG Industries, Inc.(以下「PPG」)との間で、PPGの欧州ガラス繊維事業を取得することについて覚書を締結したと発表した。

ガラスメーカーである日本電気硝子は、フラットパネルディスプレイ用ガラスの大手であり、特に液晶用ガラス基板に強みを持っている。同社は現在、今年度から2018年度までの3か年を対象期間とする中期経営計画において、自社のリソースによる事業拡大に加えて、M&Aやアライアンス戦略等の具体化を幅広く検討しているところであり、また、事業ポートフォリオの改善に向け、ガラス繊維事業を含む「機能材料・その他」分野の事業拡大を基本方針の1つに掲げている。

今回、PPG Industries (UK) Limitedが保有するWigan工場(英国Wigan市)のガラス繊維事業に係る資産及びPPG Industries Fiber Glass B.V.(オランダHoogezand 市)の全株式の全株式を取得する。

これにより、欧州生産拠点の取得によるグローバル供給体制の強化、主力製品であるチョップドストランドの拡販、その他のガラス繊維製品のラインアップの充実によるガラス繊維事業の拡大を目指す。また、今回取得する事業と日本電気硝子のガラス繊維事業とは補完的関係にあることから、事業成長のシナジーが得られると判断し、事業取得に至ったもの。