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テルモ、米国Sequent Medicalを買収 脳血管内治療領域の成長を加速へ

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医療機器の製造・販売を行うテルモ【4543】は、脳動脈瘤治療に用いる新形状塞栓デバイスを開発し、世界で初めて製品化した米国のSequent Medical(以下「シークエント」)の全株式を取得するための契約を締結したと発表した。なお、取得価額は一時金が約29700百万円(280百万米ドル)、一定の条件達成に応じて支払うマイルストンが最大で約10608百万円(100百万米ドル)になる見込み。

テルモは、脳血管内治療を重要な成長領域と捉え、2006年の米国マイクロベンション買収により市場に参入。以降、脳動脈瘤治療に使用する塞栓コイルと、関連するカテーテルやステントを中心に製品ラインアップを揃え、総合ニューロカンパニーとしてグローバルで事業を拡大してきた。

シークエントは、脳動脈瘤治療の新たな選択肢として期待される新形状塞栓デバイスを開発し、世界で初めて製品化を実現。既にドイツ、イギリスなどで販売を開始している。また、米国での販売開始に向けた治験を他社に先駆けて実施しており、世界最大の市場である米国にいち早く導入を図ることで、先行者として、より優位な地位を築くことが期待されている。

市場規模拡大以上の成長を続けているテルモ脳血管内治療(ニューロバスキュラー)事業の製品ラインアップに、シークエントが開発する新形状塞栓デバイスを加えることで、テルモは、脳血管内治療におけるさらなる成長を目指すもの。