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日本電産、ルーマニアのANA IMEP S.A.の株式取得 グローバル生産体制構築へ
総合モーターメーカーの日本電産【6594】の子会社である日本電産ソーレモータは、ルーマニアの非公開会社ANA IMEP S.A.(以下「IMEP」)の持分約94.8%をIMEPの主要株主から取得することに合意し、平成28年4月21日に株式譲渡契約を締結したと発表した。
日本電産は、新中期戦略目標において、自律成長とM&Aを基軸に、家電・商業・産業用モータ事業を戦略的に重要な事業の一つと位置づけ強化に努めてきたが、今後は、グローバル規模での生産の最適化による低コスト・高収益体制の構築が重要と考えている。
日本電産は、本件取引により、家電モータ事業において欧州における競争力を高めることが できる他、IMEPの持っている優良顧客の獲得が可能となり、また、本件取引を通じ、家電・商業・産業用モータ事業のローコストカントリーにおける一大生産拠点を構築することを企図している。家電・商業・産業用モータ事業がグローバルに拡大するなかで欧州での生産能力の拡充は必須であり、ルーマニアはEU加盟国のなかで労働コストが低い国のひとつであるため、生産拠点として活用するには最適としている。
家電用モータ事業としてIMEPの所有する広大な土地・建物の既存工場を活用するだけでなく、商業・産業用モータ事業としても新たに設備投資を行い生産能力の強化を図ることで、家電・商業・産業用モータ事業全体として最適なグローバル生産体制の構築が可能となる。さらに、将来的には、生産拠点としてだけでなく、家電・商業・産業用モータ事業全体のエンジニアリングセンターや欧州におけるシェアードサービスセンター(コールセンター、 経理、購買、マーケティング等)として、IMEPを活用することも企図している。