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クレハ、リチウムイオン二次電池材料事業会社の株式取得と合弁解消
化学メーカーのクレハ【4023】、クラレ【3405】、総合商社の伊藤忠商事【8001】及び産業革新機構(以下「INCJ」)は、各社の出資により運営してきたリチウムイオン二次電池(以下「LiB」)用材料を取り扱うクレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン(以下「KBMJ社」)について、伊藤忠商事、クラレ、INCJがそれぞれ保有するKBMJ社株式をクレハが取得することおよび合弁解消につき合意したと発表した。
KBMJ社は、LiB用ハードカーボン負極材「カーボトロン®P」の製造・販売及びLiB用バイ ンダーの販売を行うことを目的とし、クレハと伊藤忠商事の合弁会社として、2011年10月に営業を開始。2012年8月には、植物由来原料のLiB用ハードカーボン負極材「バイオカーボトロン」の事業化を目指すクラレおよび革新性を有する事業への出資を目的とするINCJがKBMJ社に資本参画し、当該事業をグローバルに成長させるとともに、その供給体制構築に必要な最大約200億円の資本調達を可能とする財務基盤の枠組みを作った。 これまでにKBMJ社の事業拡大および製品開発において一定の成果は得られたが、事業環境の変化や今後の見通しに対応するために、出資各社は今後の合弁事業の在り方について再検討した結果、当該事業の合弁を解消し、事業会社それぞれが強みを生かしてLiB用材料事業を展開していくこととなったもの。
なお、クレハは、クレハ100%子会社となるKBMJ社の事業を2016年4月1日に継承し、LiB用ハードカーボン負極材「カーボトロン®P」およびLiB用バインダーの製造・販売を行う予定。
また、事業引渡し後のKBMJ社については解散の手続きに入る予定で、植物由来原料のLiB用ハードカーボン負極材「バイオカーボトロン」の事業化については、2016年1月1日より、クラレが推進する。