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エーザイ、一部事業を味の素の子会社へ承継 消化器スペシャリティファーマ目指す
医薬品メーカーのエーザイ【4523】と食品企業の味の素【2802】は、15日、エーザイが消化器疾患領域に関連する事業の一部を吸収分割の方法により分割し、味の素の100%子会社である味の素製薬がこれを承継すること(以下「本吸収分割」といい、本吸収分割後の味の素製薬を「新統合会社」という。)を内容とする統合契約を締結したと発表した。
新統合会社の商号は「EAファーマ株式会社(英文表記:EAPharmaCo.,Ltd.)」とし、エーザイと味の素がその株式の60%および40%をそれぞれ保有する。新統合会社は、エーザイの連結子会社、味の素の持分法適用会社となる。
今回、エーザイの消化器疾患領域事業と味の素製薬の事業を統合することにより、国内最大級の消化器スペシャリティファーマとなるEAファーマが誕生する。
新統合会社では、販売製品の統合により、上部・下部消化管および肝臓、膵臓を網羅的にカバーする品揃えを実現することで、消化器疾患領域においてさらに幅広いソリューションと専門性の高い情報の提供が可能となる。新統合会社は、本統合による販売シナジーのほか、重複機能の見直し等の効率化の追求により収益性を高め、新薬開発のための十分な資源を確保し、継続的な成長を実現して行く考え。