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ニプロ、米関連会社を完全子会社化 販売戦略を強化
医療機器関連のニプロ【8086】は、4日、持分法適用関連会社である米国の医療機器メーカー、インフラレデックス社との間で、インフラレデックス社を存続会社として、ニプロの子会社であるグッドマンの子会社 Goodman USA, Inc.が合併のために設立した新会社Nipro Vascular USA Corporationとの合併を行うことで、インフラレデックス社をGoodman USA, Inc.の完全子会社とすると発表した。
インフラレデックス社は、1999年に米国マサチューセッツ州で設立され、NIRS(近赤外線分光法)を用いた血管内リピッドコアプラーク(LCP)検出システムを2009年に世界に先駆けて開発した血管内イメージングシステム専門の企業。
ニプロは、2012年6月に同社製血管内画像診断システム「TVC イメージングシステム」の日本国内における独占販売権の取得に関する契約を締結し、提携の一環としてインフラレデックス社の第三者割当増資を引き受け、約20%の出資により同社を関連会社としていた。
両社は、グループの一貫した経営方針の下で、中長期的な視点から迅速かつ機動的な意思決定を可能とするためには完全子会社化を図るのが望ましいとの考えから、今回の子会社化へと至った。
ニプロは今回のインフラレデックス社の子会社化により、「TVC イメージングシステム」の日本国内での展開を確固たるものとすると同時に、海外における販売網の構築も視野に入れて事業基盤拡大を目指す。