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JVCケンウッド(6632)、欧州の車載用部品事業会社を子会社化
(株)JVCケンウッド【6632】は、今後の成長戦略の中核を担うカーエレクトロニクス事業のOEM事業における純正部門の拡大を加速するため、主に欧州の主要自動車メーカーに車載用スピーカーやアンプ、アンテナなどの車載部品を納めるASK Industries S.p.A.(以下「ASK社」)が発行する全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。取得価格は約3,678百万円。
ASK社は、1967年の創業以来、車載用スピーカー、アンプ、アンテナおよびケーブルなどの開発・生産・販売を手掛ける、イタリアに本社を置く車載用部品メーカーで、主力の欧州における自動車メーカー向け車載用スピーカー市場では第2位のシェアを有する企業である。
今回の子会社化により、JVCケンウッドのOEM事業における純正部門が拡大するとともに、ASK社が有する欧州を中心とした主要な自動車メーカーとの強固なパートナーシップや販路を獲得することで、JVCケンウッドがこれまで十分に提案機会を獲得できていなかったこれら取引先に対し、カーエレクトロニクス関連システムや車載用CD/DVDメカニズムの提案が可能となる。また、ASK社製品のみならず自社製品との統合システムの提案などにより、純正部門の拡大へのさらなる貢献も見込まれる。
一方、ASK社にとっては、JVCケンウッドが有する国内の自動車メーカーとの強固なパートナーシップや販路を活用することで、ASK社が手掛ける車載用スピーカーやアンプなどの車載用部品の販路の拡大が可能となるだけでなく、JVCケンウッドの開発・技術・生産との協業により、先進技術の事業化の加速や、生産コストの削減および生産の効率化が図られ、連結事業の向上が期待できるとしている。