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旭硝子、タイの化学品製造販売会社を子会社化 生産能力増強へ

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大手ガラスメーカーの旭硝子【5201】は、Solvay Group(以下「ソルベイ社」)のタイ子会社であるVinythai Public Company Limited(以下「ビニタイ社」)の株式を取得し子会社化すると発表した。なお、取得価額は約335億円。

AGCグループは、経営方針AGC plusの注力事業として、東南アジアにおける化学品クロール・アルカリ事業拡大を目指している。東南アジアの苛性ソーダおよび塩化ビニル樹脂(PVC)の市場は、年率5%程度の成長が見込まれている。とりわけ旭硝子がクロール・アルカリ事業の拠点を有するインドネシア、タイ、ベトナムの3カ国は、総需要の7割を占めている。

AGCグループはこれまでも、インドネシアにおける苛性ソーダやPVCの生産能力増強(2016年初完工)、発電所の建設(2018年運転開始予定)および塩化ビニルモノマーの生産能力増強(2018年初完工予定)、そしてベトナムにおけるPVC製造会社の買収(2014年)と生産能力増強(2016年完工)といった一連の施策を通じて、域内で伸長する需要の着実な取り込みと競争力強化策を実施してきた。

今回のビニタイ社買収により、インドネシア、ベトナムに続きタイにも新たなPVC生産拠点を確保することとなるが、これに留まることなく、旭硝子は更なる生産能力増強・競争力向上策を進め、大きく成長する当該地域の需要拡大に応えていく考え。