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味の素、ジーンデザインの株式取得 バイオ先端医療分野における事業を強化・推進

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調味料製造など食品企業の味の素【2802】は、同社と連結子会社であるベルギーの味の素オムニケム(以下「オムニケム」)が、国内有数の核酸医薬品の開発・製造受託会社(以下「CDMO」)であるジーンデザインの発行済みの全株式を取得することについて合意し、株式売買契約を締結したと発表した。

核酸医薬品は、これまで治療が困難だった疾患への適用にも開発が進められていることから、国内外において大きな市場成長が期待されている。

味の素は、この市場のニーズに応えるべく、これまでに培ってきた合成技術を応用し、「液相合成法」(オリゴ核酸の一般的な合成法「固相合成法」に比べて大量生産に適している)をベースとしたオリゴ核酸の製造法を開発し、CDMO事業を推進してきた。

ジーンデザインは、200年の創業で、現在、受託開発・製造事業を手掛ける、国内有数のオリゴ核酸のCDMOである。同社は核酸医薬品の製造に必要とされている固相合成法に関連する高度な技術や、厳格な品質管理・ノウハウを有していることから、国内の製薬メーカーや研究機関など幅広い顧客から高い評価を得ている。

今回の買収により、味の素独自の大量生産に優れた液相合成法及びオムニケムの持つ医薬品の製造機能やノウハウに、ジーンデザインが持つ少量多品種の生産に優れた固相合成法、経験豊かな人財、cGMP(医薬品等の製造管理及び品質管理の基準)に準拠した製造機能を組み合わせることで、開発初期から後期・上市後に至るまでのオリゴ核酸の受託開発・製造事業が可能な体制を構築。また安定的かつ高収益なCDMO事業を構築し、バイオ先端医療分野における事業を強化・推進するもの。