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凸版印刷、子会社が台湾の液晶パネル製造販売会社を子会社化

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印刷会社の凸版印刷【7911】は、連結子会社であるオルタステクノロジー(以下「オルタス」)が凌巨科技股份有限公司(以下「Giantplus」)の株式を取得し子会社化すると発表した。

オルタスは、超高精細技術と所有する小型生産ラインの特長を活かし、「Blanview」等の屋外視認性が高く、低消費電力である液晶パネル及び液晶モジュールを生産している。業界最小サイズのG1ラインの特長を活かし、カスタム対応及び少量多品種対応により、産業機器市場を始めとするニッチ市場に特化して事業を展開し、スマートフォンなどの消費者向け機器の市場とは一線を画した独自路線で事業を拡大してきた。

昨今の中国におけるG6サイズ以上の大型液晶パネル生産ラインへの過剰投資などにより、中小型液晶パネルの市場環境は急激に悪化している。その中で、オルタスの正面市場である産業機器向けや車載向けは、少量多品種で規模は小さいものの、今後も市場拡大が予想されており、オルタスの培ってきた独自技術やカスタム対応力を活用するチャンスが拡大している。しかしながら、同市場で要求される液晶パネルのサイズが大型化する傾向にあり、現行のG1サイズの生産ラインのみでは、さらなる成長が見込めなくなっているため、最適なサイズで、かつ安定的な生産能力を獲得することが急務となっていた。

一方、Giantplusは産業機器や車載などのニッチ市場における有力プレイヤーで、台湾の上場企業である。オルタス同様、徹底したカスタム対応を得意とし、グローバルでの営業力と強固なカスタマー・サポート体制を強みとしている。

2016年に親会社である中華映管股份有限公司(以下「CPT」)からG4サイズの液晶パネル生産ラインを譲り受け、さらなる事業拡大を目指しているが、車載領域で求められる技術水準や品質要求の高度化に対応するため、開発体制の強化が課題となっていた。

オルタスとGiantplusは、ニッチ市場における安定的な事業成長を目指す戦略面の方向性が一致していることから、資本業務提携を実施することで合意したもの。