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グリーンペプタイド、アドバンスト・イミュノセラピーを子会社化

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  • 2016年11月21日

がん免疫治療薬の研究、開発、製造、販売を行うグリーンペプタイド【4594】は、アドバンスト・イミュノセラピー(以下「AIT社」)が実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化するため、AIT社と出資契約を締結したと発表した。

現在グリーンペプタイドは、富士フイルムに導出済みの前立腺がんを適応症とするITK-1及び、海外向け戦略開発品でありメラノーマ(悪性黒色腫)を第1適応症とするGRN-1201の2つを主要パイプラインとしているが、今後の更なる成長を目指してこれらに続く新たなシーズ・技術基盤の拡充を進めており、その一つの領域として現行の研究開発テーマと親和性が高く、がん免疫療法において大きな期待が寄せられているT細胞療法への参入準備を進めてきた。

今回子会社化を決定したAIT社は、iPS技術を利用した再生・細胞療法において、非常に新規性の高い技術を有している。同社は、中内啓光東京大学医科学研究所教授兼スタンフォード大学教授等による発明の国内およびアジアにおける事業化を目指して設立され、iPS技術を利用した再生医療のがん免疫療法分野への世界初の応用を目指し研究開発を行っている。同社は、iPS技術を用いてT細胞を再生させる(若返らせる)ことにより、がん免疫療法においてこれまで課題とされてきたがん細胞を攻撃するT細胞の疲弊を防ぐ技術を保有する とともに、同じくiPS細胞療法で課題とされてきた様々な過程で起こりうる副作用を回避する独自の技術も保有している。また、iPS技術によりT細胞の他家利用(患者以外のドナーの提供するT細胞の利用)により、高額となることが予想されているがん免疫細胞療法において大きなコスト抑制効果が得られるとしている。加えて、グリーンペプタイドの保有するがんペプチドワクチンに関する豊富な技術と情報ならびにペプチドライブラリーが、iPS技術により作りだされる抗原特異的T細胞の認識するエピトープ解析や、より治療効果の高いT細胞の発見につながるというシナジー効果が期待される。

なお、中内啓光教授の諸発明の特許管理会社であるiCELLをはじめとするAIT社の本件第三者割当前の株主に対して、開発の進捗によりマイルストンに応じた支払いをすること を合意している。