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富士フイルム、中国の医薬品メーカーへ出資 ヘルスケア分野における中国ビジネスの加速へ

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  • 2016年10月14日

富士フイルムホールディングス【4901】傘下で、精密化学メーカーの富士フイルムは、中国有数の複合企業である「華潤(集団)有限公司」(以下「華潤集団」)の中核会社「華潤医薬集団有限公司」(以下「華潤医薬集団」)と、同社の香港証券取引所上場に際し、同社普通株式を取得すると発表した。なお、取得価額は約10998百万円(8.2億香港ドル)。

華潤医薬集団は、低分子薬やバイオ医薬、漢方薬など多種多様な医薬品の製造・卸売・小売ビジネスを展開。2007年の設立以降、中国内の製薬・流通企業の戦略的な買収を通じて成長し続け、2015年の売上高では中国第2位の医薬品事業会社となり、医薬品卸売業としても有力なプレーヤーである。また、華潤医薬集団の傘下には、健康食品・サプリメントの小売を行う東阿阿膠を、華潤集団グループには中国最大級の小売大手チェーンで華潤万家を有するなど、華潤グループとして多数の流通網を持っている。

一方富士フイルムは、X線画像診断機器や内視鏡、医療ITなどの医療診断システム・サービスを中心に、中国でヘルスケアビジネスを展開。昨今では、中国有力製薬会社である深圳万楽薬業有限公司とキノロン系経口合成抗菌薬の独占販売契約を締結し、また中国大手製薬会社の浙江海正薬業股份有限公司と抗インフルエンザウイルス薬の有効成分に関する特許ライセンス契約を締結するなど、中国製薬企業との協業を加速させヘルスケアビジネスの拡大に向けて取り組んできた。

今回の華潤医薬集団への出資を機に、富士フイルムがもつ良質な医薬品やサプリメント、再生医療、医療機器といったヘルスケア分野での中国ビジネスのさらなる拡大を検討するもの。