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ダイヤモンドダイニング、ゼットンに対するTOB開始 資本業務提携へ

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「九州熱中屋」「わらやき屋」など都内を中心に多業態の飲食店を経営するダイヤモンドダイニング【3073】は、東京・横浜・名古屋を中心に飲食店を展開するゼットン【3057】の普通株式を公開買付けにより取得すること及びダイヤモンドダイニングとゼットンとの間で資本業務提携契約を締結すると発表した。ゼットンはこの公開買付けに対して賛同の意を表明している。なお、買付け等の価格は普通株式1株につき、金790円。

ダイヤモンドダイニングは、国内飲食事業を主力事業と位置付け「マルチ(複数)ブランド戦略」を推進、都心部、首都圏主要都市及び関西圏に計60ブランド212店舗(平成28年2月末時点)のドミナント展開をしている。

一方ゼットンは、平成7年10月の設立以来、出店する地域の立地の顧客特性や利用形態に鑑み、一つとして同じ店舗を作らないという方針で新しい店舗ブランドを開発。アロハテーブル事業、ダイニング事業、ビアガーデン事業、ブライダル事業、インターナショナル事業を展開している。

国内外食業界を取り巻く競争環境が一段と激化する中、ダイヤモンドダイニンググループは、ブランドポートフォリオの拡充、仕入面等におけるスケールメリットの追求、優秀な人材の確保、事業領域拡大を目的とした積極的な新規出店、M&Aの活用による業容拡大を検討。

またゼットングループとしては、平成28年2月期中間決算において、夏季の天候不順を原因として、ビアガーデン事業を中心に営業日数が想定を大幅に下回ったこと、及び店舗数の増加に伴う一時的な人材不足が原因で既存店舗が減収減益となったことを踏まえ、季節的な変動要因を抑え既存店舗の収益の安定性を図りつつ、優秀な人材を継続的に確保することを課題としていた。

両社で検討を進めた結果、双方が保有するビジネスノウハウ及び当該ノウハウを有する人材を効率的に共有できること、仕入面におけるスケールメリットが享受可能なこと、両社が保有するバックオフィス機能を整理して、効率的に共有できることから、両社の企業価値の最大化に資するとの認識で一致、今回、公開買付け及び資本業務提携を行うもの。

これにより、ゼットンはダイヤモンドダイニングの持分法適用関連会社となり、将来的にゼットンへ役員を派遣することにより、連結子会社とすることも検討する。