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アサツー ディ・ケイ、アニメ制作のゴンゾに対するTOB開始 アニメの海外配信等拡充へ

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大手広告代理店のアサツー ディ・ケイ(以下「ADK」)【9747】は、アニメの企画・制作を行うゴンゾの普通株式を、公開買付けにより取得すると発表した。なお、買付け等の価格は、普通株式1株につき、金26819 円。

ADKグループの主な事業は、広告に関する一切の業務と、雑誌・書籍の出版・販売業である。特に、テレビアニメ番組・実写特撮番組を中心とするコンテンツビジネスに強みを持ち、国内で培ったコンテンツビジネスのノウハウ、ビジネスモデルを海外向けにも展開し、新たな市場の開拓、創造を図っている。

一方ゴンゾは、アニメーション作品の製作に取り組み、世界的にも評価の高い日本のアニメ文化を世界各国に展開。テレビ向けを中心としたアニメ作品の企画・制作を行い、自社制作のアニメ作品に対して出資をすることで収益分配権及び二次利用権を取得し、これらの権利をライセンシーに許諾する事業等、国内及び欧米・アジアを中心とする全世界をサービスエリアとして事業拡大を進めてきた。しかし、参入企業及び制作本数の増加により競争が激化、DVDの販売不振や、北米を中心とした販売計画が未達となる等の影響から、2期連続債務超過に陥り、平成21年7月をもって東証マザーズ市場において、ゴンゾ株式は上場廃止となっていた。

その後、ゴンゾは、いわかぜキャピタルの支援を受けて業績回復を果たし、再生に一定の目処が立ったことから、更なる成長を支援する担い手を探していたところ、ADKはゴンゾの保有する国内外で高く評価されているアニメ作品の権利とアニメ制作機能を重要な資産と認識し、これらの資産をベースとしつつ、ADKグループがこれまで培ってきたコンテンツビジネスに関する知見並びに広告主及び媒体社等とのネットワークを有効に活用することで、ゴンゾの成長を実現し、企業価値を高めることができると判断、公開買付けを行い、連結子会社化するもの。

今後、ゴンゾのアニメ作品から海外での配信が可能な作品を選択した上で、ADKグループを通じて海外配信業者へ販売することが可能となり、ADKグループとして、海外配信業者へ販売するアニメ作品のラインナップ拡充を図る。

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