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ニッポン高度紙工業(3891)、フィリピンのパルプ製造会社を買収 安定供給体制の強化

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コンデンサ用絶縁紙の最大手であるニッポン高度紙工業【3891】は、フィリピンでパルプの製造・販売事業を展開しているAlbay Agro-Industrial Development Corporation(以下「ALD社」)の株式を取得することを決議し、 同社株主と株式売買契約書等を締結したと発表した。取得価額は約1,064百万円(380百万ペソ)。

ニッポン高度紙工業は、主力製品であるアルミ電解コンデンサ用セパレータは国内外の顧客から高いシェアを得ているため、顧客への安定供給責任を果たすことが重要な経営課題のひとつと考え、原材料となるパルプについては原則二社購買を実施するなど安定調達に努めてきた。ニッポン高度紙工業の重要な原料調達先であるALD社は、パルプの原料となる原麻を調達する子会社(Tag Fiber, Inc.および Fiber Trading, Inc.)を持ち、1974年の設立以来、高品質なパルプを日本や欧州に供給している。

ALD社の主力製品・非木材パルプの原料であるマニラ麻は、丈夫な繊維が取れることからその用途は幅広いものの、フィリピンやエクアドルなど限られた地域でしか生産されておらず、近年は需給が逼迫している状況で、ニッポン高度紙工業は、ALD社を子会社にすることにより、セパレータ事業における製品の原料を将来に亘り安定的に調達することができ、製品の安定供給体制を維持・強化できると判断し、ALD社の株式を取得するに至った。

今後、ニッポン高度紙工業は、セパレータ事業における製品の原料を安定的に確保するとともに、ALD社においては既存・新規の顧客との取引の拡大を通じ、グループの企業価値向上に努める考え。