村田機械(株)は、フィンランドのマテリアル・ハンドリングシステムメーカーのシムコープの全発行株式を現株主より取得し、シムコープ並びにその関係会社を、村田機械グループの100%子会社とすると発表した。取得価格は、非開示。
シムコープは、ガントリーロボット搬送システム「MBR(Modular Built Robot)」を主力製品として、世界40カ国に豊富な実績を誇るマテハンメーカーで、特にタイヤ業界における「シムコープ」ブランドの信頼は非常に高く、タイヤ製造工程内保管・搬送システムでは世界トップの納入実績を誇る。流通分野でも食品や飲料、小売、e-コマース、宅配などの業界に納入実績を持つ。
今回、村田機械グループにシムコープが加わることにより、マテハンシステムで豊富な実績を誇る両社は、村田機械・シムコープグループとして、それぞれが得意とするシステムを互いに補完しあい、より魅力的な「ワン・ストップ・ソリューション」を提供させる。
村田機械にとっては、グローバル展開が著しいタイヤという成長分野に足場を築き、海外事業の拡大を図る大きなステップとし、シムコープにとっては、村田機械グループの様々な経営資源を活用することで、事業の拡大とアフターセールスビジネスの充実を図る。
今後、両社は、グローバルネットワークを活用したアフターサービスの拡充に着手に入り、サービス品質の向上を図るべく、製造業から流通業まで幅広い業界に向けて、革新的なソリューションの提供を目指す。