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三菱地所(8002)、米国大手不動産ファンド会社を買収 運用資産3兆3千億円に

三菱地所(株)【8002】は、米国子会社のロックフェラーグループインターナショナル社 (以下「RGI社」)を通じ、米国において不動産ファンドの運用業務を展開するTA Realty LLC(以下「TA Realty社」)の出資持分を取得し、子会社化すると発表した。
買収価格は、非開示だが、運用資産残高をみると、数百億円規模が見込まれる。現在の運用資産残高は、約1.3兆円で、今回の買収により、その額は3兆3千億円に達するという。その約半分が海外を占める事になり、三菱地所は、米国における投資マネジメント事業の戦略的な強化を図り事業拡大を狙う。

TA Realty社は、全米で35都市におけるオフィスから住宅、商業施設等に至るまで多様な不動産を投資対象とした全米でも有数の不動産投資マネジメント会社であり、投資家から資金を集めこれまで10本の旗艦ファンドなどを組成・運用する実績を持つ。

三菱地所グループは、国内での不動産ファンドの運用を行う投資マネジメント事業を順調に伸ばしており、2010年には、海外に進出しRGI社を通じて、欧州にて投資マネジメントを展開するヨーロッパキャピタルグループを子会社化している。三菱地所は、今回の買収を含め、海外の不動産投資で収益拡大を伸ばし、2020年までには運用資産を5兆円にする方針を立てている。
今後、世界各国の機関投資家のグローバルな不動産投資をサポートするとし、海外に向けての運用事業に主眼を置き、本格的な経営基盤の構築を図る。

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