通信工事最大手のコムシスホールディングスは、492億円相当の自社株をM&Aに活用する方針だと一部メディアが報じた。
買収は「本業の通信工事と関連したシナジー効果が見込める企業」を対象とし、土木工事や再生エネルギー分野も対象としている。
通信工事業界は、2020年の東京オリンピックに向けた道路整備や電線地中化などインフラ再投資の流れを受けた追い風が吹いている。
コムシスHDは8月には、長野県の地場のゼネコン、川中島建設を株式交換で完全子会社化、4月にはビルメンテナンスのセントラルビルサービスを株式交換で完全子会社化、太陽光発電設備の販売を行なう日本エコシステムを子会社化するなどM&Aを積極的に実行している。
自社株を活用するM&Aは、LPガス小売大手の日本瓦斯も積極的な姿勢を見せており、高株価水準を背景にした株式交換によるM&Aは今後も増えそうだ。