三菱マテリアル(株)【5711】は、日立製作所グループで自動車部品などの加工に使う超硬工具大手の日立ツール(株)【5963】を買収する方針を立てているという。三菱マテリアルは、日立ツールの親会社である日立金属(株)【5486】の株式を一部取得し、子会社化を目指すとしている。買収額は100億円超となるようだ。
国内の超硬工具シェアでは、住友電工(株)が首位であるが、今回、特殊な工具用品の生産技術を強みとする日立ツールを買収することで、住友電工(株)に次ぐ第2位の三菱マテリアルは、国内トップになることが予想される。日立ツールの2013年度の売上高は約160億円、経常利益は約27億円をあげている。日立ツールは、欧州などの自動車市場に足場を持つ日立ツールを買収することで、三菱マテリアルは、国内だけでなく、米国世界大手に対し追撃する考えのようだ。