国内独立系投資ファンド大手のユニゾン・キャピタル(株)は、8月末から日本企業の中堅企業を対象として、700億円規模の新たなファンドの運用を始めると発表した。2009年以来約5年ぶりのファンド組成で、中堅企業を主な投資対象としており、投資資金は700億円で4本目のファンドとなる。
投資先は、主に消費財やサービスといった経営に改善の余地がありそうな国内中堅企業に資金を投じる。買収後、企業価値を高めたうえで、第三者への株式譲渡や新規株式公開による売却益で投資を回収する。
日本市場でのオーナー経営者の高齢化に伴う事業承継の問題や、大企業の事業の非中核部門を外部に売却する事業再構築の動きが目立つ中、ユニゾンは今回のファンド組成により収益機会を増やせると判断した。
ユニゾン・キャピタルとは
国内独立系PEファンドの草分け的存在で、1998年にゴールドマン・サックス出身者よって創業。現在までに累計企業価値ベースで合計約6000億円に上る投資を実行している。投資実績としては、クラシエホールディングス、あきんどスシロー、コスモスイニシア。また、日本初のプレパッケージ型の民事再生を東ハトで手がけるなどしている。