日立金属は19日、鉄鋳物事業の抜本的強化とグローバルな中長期的成長を目的として、北米市場において輸送機向け鉄鋳物事業を展開するワウパカファンドリーの全株式を保有するワウパカファンドリー ホールディングスの全株式を取得し子会社化すると発表した。取得先は、PEファンドのKPS キャピタルパートナーズ、買収価額は約1300億円の予定しており、10月までに全100株を取得する。
ワウパカファンドリーは、米国に6向上を有する世界最大の鉄鋳物サプライヤー。主に北米市場において輸送機向け鉄鋳物事業を展開しており、自動車用ブレーキ部品を中心として幅広い製品を供給している。世界最大規模の生産能力を誇り、北米においては圧倒的なシェアを有している。2013年9月期の売上は1 780億円。
日立金属は、ワウパカファンドリーが有する圧倒的な生産規模および事業領域、顧客基盤を取り込み、日立金属の高付加価値ニッチゾーンと、ワウパカファンドリーの多量生産ゾーンを有する、世界最大の鉄鋳物サプライヤーとして事業領域を拡大していく考えだ。
買収資金は、借入金・手元資金にて充当する。アドバイザリー費用は約14億円。