(株)ドリームインキュベータとオリックス(株)は、共同で運用する「DI アジア産業ファンド(以下「DIAIF」)」において、ベトナムで日用消費財卸売や飲食事業を手がける Me Sa Asia Pacific Trading Services Company Ltd.(以下「MESA社」)の卸売事業部門に出資したと発表した。DIAIFは、卸売事業を新設する子会社に移管し株式約22.6%を取得する。
MESAは、日用品や食品などの卸売事業およびレストラン事業を展開しており、売上の大半を占める卸売事業においては、ベトナムで最大級の売 上規模。また、ベトナムの小売市場における売上の8割を占めるとされる小規模店舗のパパママショップ約12万5千店舗との販売ネットワークを構築し、2013年12月期の卸売事業の売上は、110 億円強を計上している。
MESAは、今回の出資受け入れを機に、日系消費財・食品メーカーとの提携を推進していきたい考えだ。DIはコンサルタントを派遣し、日系消費財・食品メーカーとの提携を積極的にサポートするとしている。
■DI アジア産業ファンドとは
2010年6月に運営を開始したベトナムの成長企業を対象とした投資ファンド。ドリームインキュベータとオリックスが共同でファンド運営を手がけ、国際協力銀行(JBIC)のほか、日本の有力企業が投資家として参加。投資規模は50億で、投資実績としては、乳飲料などの製造販売会社(Nutifood)や医療機器販売会社(JVC)、製薬卸および薬局チェーン運営会社(Santedo)。