ヤフー(株)【4689】は7日、東証ジャスダック上場で顧客管理システムのシナジーマーケティング(株)【6859】を買収すると発表した。
今回の買収で、CRM関連のクラウドサービスのアカウント数の増加、CRMとビッグデータを組み合わせることでマーケティングソリューションの増収、クラウド基盤技術の開発リソースの共通化の三点をヤフーは見込んでいる。
ヤフーとシナジーマーケティングは、水面下で2014年の2月から検討を開始、シナジーの主業務であるCRMは、ヤフーのDMPソリューション及びビッグデータ活用とも親和性が高く、業務提携を模索していた。2014年5月には詳細なデューデリジェンスを実施した。
なお、シナジーは7日、ヤフーの買い付けに対し、賛同を表明しており買収後の経営体制についても、引き続き大井氏、田代氏の両名が継続し、その他過半数はヤフーから派遣する。
TOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。買い付け価格は普通株式1株1006円で、全部買い付けた場合の総額は約92億。買い付け期間は8月8日~9月24日。
ヤフーのフィナンシャルアドバイザーは野村證券、シナジー側のフィナンシャルアドバイザーはデロイトトーマツFA、リーガルアドバイザーに森・濱田松本法律事務所がつとめた。