(株)神戸ワインは、7月1日に神戸地裁へ特別清算を申請し、同日、特別清算開始決定を受けた。 申請代理人は神田靖司弁護士(神戸法律事務所)。
神戸ワインは、神戸市が出資する第三セクターで昭和59年10月に設立。ホテルや温泉、遊園地などの複合施設「神戸フルーツ・フラワーパーク」を運営しており、平成11年3月期には年売上高約36億5100万円を計上していたが、同期に4億円を超える赤字となるなど、収益面は悪化していた。
その後も利用客が伸び悩み、売上は減少。本年3月末をもってフルーツ・フラワーパークの指定管理業務が終了。6月には神戸市議会で、神戸ワインへの貸付金とその利息分約34億円の債権放棄が可決され、26日に解散となった。
帝国データバンクによると、負債は約35億6200万円。