古紙加工販売 を手がける森実商事(株)は6月4日、松山地裁西条支部に破産を申請した。申請代理人は滝久男弁護士ほか(奥野総合法律事務所・外国法共同事業、中央区京橋)。グループ会社の(有)森実も同様の措置。
東京商工リサーチおよび、帝国データバンクによると負債総額は、約36億円程度になるとみられる。
製紙原料販売業として創業し、家庭紙・洋紙などの製造も開始して業容を拡大し、2008年10月期には売上高約108億9500万円を計上していた。
しかし、2010年以降、得意先の倒産が相次ぎ、大口の不良債権が発生するなど急速に資金繰りが悪化。このため、洋紙の輸入事業から撤退するなどの合理化を進め、売上高は大幅に減少し、債務超過に陥っていたため、再建計画に沿って事業を縮小するなどしてきたが、金融債務等の返済が困難と判断して今回の措置に至ったとみられる。