JFEエンジニアリング(株)は、インドネシアおよびインドの2ヶ国で、現地企業および部門の買収により拠点を設立することを発表した。
JFEエンジニアリングは、インドネシアにおいて中堅の設計コンサルタント会社であるPTエネルコン社の発行株式の55%を取得。PTエネルコンは1995年の設立以来、インドネシア国内の資源開発事業者から、原油・天然ガスの生産設備やパイプラインなどの事業基本計画を受注するなど幅広く事業を展開している。
JFEエンジニアリングは、PTエネルコン社をグループ傘下に入れることで、1974年に設立し大型パイプラインなどの施工実績を持つ現地法人PTJFEエンジニアリングインドネシア(旧PTプルミコ社)と合わせた現地要員を倍増するなどインドネシアでの事業の拡大を狙う構えだ。
計画・設計に強みを持つPT エネルコン社と建設・メンテに強みを持つPT JFEエンジニアリング、投資が活発化している同国の原油・天然ガス生産設備やパイプライン、地熱発電設備などの需要を取り込みたい考え。
また、インドにおいては、JFEエンジニアリングインドを通じて、同国内のセメント工場向け廃熱回収設備の設計施工でトップ シェアを持つトランスペアレント社の廃棄物発電プラントの設計に向けたエンジニアリング部門を買収し、新たに新拠点を設置する。
インド有数の学園都市であるプネ市に拠点を置き、今後この地域に集まる優秀な人材を取り込み、アジア各国で急激な都市化に伴い深刻化する廃棄物処理に関して、地域に適した技術提案などを進め廃棄物発電プラントの市場開拓を図る。
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