ダイキン工業【6367】は、イタリアの油圧機器メーカーである、デュプロマティックMSの株式譲渡契約を締結したことを発表した。
取得価額は約275億円。
ダイキン工業の油圧機器事業は祖業の一つで、90年以上にわたり事業活動を展開しており、2000年には空調事業で培ったモータ・インバータ技術を活かした高度な省エネ性能を持つ油圧ユニットを業界に先駆けて市場投入して以降、省エネ油圧機器のシリーズ展開拡大と用途開発に注力し、事業拡大を進めてきた。
デュプロマティックは、油圧バルブ・ポンプ・シリンダなどを扱う油圧機器メーカーであり、産業機械や建機車両などを対象に幅広い分野でビジネスを展開している。
ダイキン工業は、デュプロマティックの事業基盤と、ダイキン工業の強みである環境技術を活かした省エネ油圧機器の融合により、欧州において産業機械分野の省エネを実現し、環境負荷低減によるサステナブル社会への貢献に取り組んでいくため、今回の買収に至った。
デュプロマティックの概要
(1)会社名 デュプロマティックMS
(2)本社所在地 イタリア パラビアーゴ(ミラノ近郊)
(3)代表者 ロベルト・マダロンCEO
(4)資本金 4800万ユーロ
(5)設立 1952年
(6)事業内容 油圧機器の設計・製造・販売