キヤノン【7751】は、カナダのレドレン・テクノロジーズ(以下「レドレン」)の株式を取得し、完全子会社化することを発表した。
キヤノンは、2016年からの5カ年経営計画「グローバル優良企業グループ構想」フェーズⅤにおいて、重要戦略である「新規事業の強化拡大と将来事業の創出」の具体策の一つとしてメディカル事業の強化・拡大を進めてきた。
レドレンは、医療用画像診断機器やセキュリティ検査装置に用いられる、Cadmium Zinc Telluride(テルル化亜鉛カドミウム、以下「CZT」)半導体検出器モジュールの開発・製造において世界トップクラスの技術を有している。
キヤノンは、PCCTの開発に重要な役割を果たすCZT半導体検出器モジュールにおける先進技術を有することになり、キヤノンメディカルシステムズを中心に市場競争力のあるシステムとしてのPCCTの開発を加速させ、CTをはじめとするシステム事業の強化を目指し、同時に、CZT半導体検出器モジュールを全世界の医療用機器メーカーに供給できることとなり、メディカル分野におけるキヤノンのコンポーネント事業の強化が可能になるため、今回の買収に至った。
異動する子会社の概要
1.会社名 Redlen Technologies Inc.
2.代表者 Glenn Bindley(President and CEO)
3.所在地 カナダ ブリティッシュコロンビア州
4.設立年月 1999年
5.事業内容 CZT半導体検出器モジュールの開発・製造(OEM)